「自閉症」と呼ばれることもある「困りごと=コミュニケーションが苦手、癇癪を起こす、こだわりが強い、いつもと違うことが起こるとパニックになる」などは、「分子栄養学」という分野から見ると、「カラダ」と「ココロ」に必要な「栄養素」が極端に足りていない状態とされています。
つまり、「必要な栄養素」を補給し続けてあげることで、「自閉症」と言われる理由となる「困りごと」は、減っていく可能性があるのです。
実際に「口に入れるモノ」を変えることで、子どもの「困りごと」を少しずつ減らしているお母さんは、全国にたくさんいらっしゃいます。
そして、それをサポートしてくださる病院やクリニックの先生も、実は、たくさんいらっしゃいます。
「どうすることもできないこと」「付き合っていくしかないモノ」とする前に、可能性の1つとして「分子栄養学」をぜひ知ってください♡
「子どもたちの未来」は、ワタシたち「大人」が変えてあげることが可能だとワタシは思います。
まずは、どうして「自閉症」と呼ばれる理由となる「困りごと」が起こってしまっているのか?を解説していきます。
「自閉症」の「困りごと」が現れるメカニズム
「自閉症」の「困りごと=コミュニケーションが苦手、癇癪を起こす、こだわりが強い、いつもと違うことが起こるとパニックになる」が現れる理由の1つに「脳の機能」があります。
この「脳」が何らかの理由でうまく機能できていない可能性です。
「分子栄養学」の分野で「自閉症」は、「栄養素が圧倒的に足りていない状態」とされている理由の1つに、「神経伝達物質」というモノが大きく関わっています。
「脳」の中では、たくさんの「神経伝達物質」が「信号」を伝えあっています。
「神経伝達物質」とは、「ドーパミン」や「アドレナリン」「セロトニン」「GABA」などのことです。
一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
バランスよくいろいろな「神経伝達物質」が分泌されることで、「平静」や「平常」と呼ばれる「ココロ」と「カラダ」になります。
この「神経伝達物質」がバランスよく分泌されていないことで、「ココロ」や「カラダ」に特徴的なことが起こり、「コミュニケーション」がうまくできなくなっている状態を「自閉症」と呼ばれています。
↓の表は、いろいろな「神経伝達物質=GABA、ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン、メラトニン」を作り出す工程で必要になってくる「栄養素」が書かれています。
たくさんの「栄養素」が関係していることが分かると思います。
中でも、「セロトニン」という「神経伝達物質」は、「自閉症」に深く関わっていることが発表されています。
まずは、2017年に「理化学研究所」が発表した、こちらをご覧下さい。
→ 発達期のセロトニンが自閉症に重要
脳内セロトニンを回復させることで症状が改善
「セロトニン」とは、衝動を抑えたり、落ち着かせてくれたり、穏やかにしてくるというような役割がある「神経伝達物質」です。
もちろん、「セロトニン」以外の「神経伝達物質」のバランスも重要になってきます。
ここからは、「神経伝達物質」がバランスよく分泌されるようにしてあげるために「分子栄養学」でできることを紹介していきます。
「自閉症」の「困りごと」が減っていってくれるかもしれないポイントは「3つ」です。
- 「腸」を整える
- 「タンパク質」を十分な量を補給してあげる
- 「鉄」「ナイアシン」「マグネシウム」の補給
です。
1つずつ、詳しく解説していきます。
「腸」を整える
「自閉症」の「困りごと」を減らしていきたい!という時に1番最初に注目したいのが「腸」です。
そう!「うんち」を作ってくれているところです。
「腸」が大事!と言える理由は「2つ」あります。
- 「栄養素」を吸収してくれるのは「腸」だから。
- 「セロトニン」を作り出すのは「腸」だから。
1つずつ、詳しく解説していきます。
「栄養素」を吸収してくれるのは「腸」
「神経伝達物質」がバランスよく分泌されるように、必要な「栄養素」を補給してあげよう!と思った時に、まず大事になってくるのが「腸」です。
たくさんの「栄養素」を補給してあげたところで、ちゃんと吸収されていなかったら意味がありません。
補給した「栄養素」がムダになってしまうだけでなく、カラダの負担になってしまう可能性もあります。
まずは、「栄養素」の「受け入れ態勢」を整えてあげます。
「畑」や「田んぼ」と同じです。
「土壌」を整えてあげていないのに、「種」をまいたところで「芽」が出ることはありません。
まずは、「神経伝達物質」がいい感じに分泌されるために必要な「栄養素」を補給してあげる前に、ちゃんと「吸収」できる「腸」の状態を作っておいてあげることが必要です。
「セロトニン」を作り出すのは「腸」
「自閉症」の「困りごと」を減らしていきたい!と思った時に「腸」が大事な2つ目の理由は、「セロトニン」の分泌に大きく関係しているからです。
実は、「自閉症」の「カギ」となる「セロトニン」という「神経伝達物質」は、「タンパク質=お肉、お魚、たまご、チーズなど」を「原料」として、「腸内細菌」が作り出してくれています。
もうちょっと厳密に言うと、「腸内細菌」が「セロトニンの前駆体(セロトニンに変わる予定のモノ)」を「脳」に送ってくれています。
「腸」は「第2の脳」とも言われています。
「自閉症」のお子さんの「腸内細菌」を整えてあげたことで、「自閉症」の症状があからさまに減っていったという研究結果もあります。
実際、「腸」が弱い「自閉症」のお子さんは多いです。
抗生物質や分娩方法、妊娠時の抗生剤の使用など、いろいろな「原因」が指摘されていますが、起こってしまっていることは仕方がありません。
今から整えてあげましょう!
ちょっと時間はかかるかもしれませんが、「カラダ」と「ココロ」の土台となってくれる所なので、まずはゆっくりじっくり「ステキな腸」にしてあげてください♡
「自閉症」の「困りごと」を減らしていきたい時に、まずは「栄養素」の受け皿となってくれて、「セロトニン」を作り出してくれている「腸」を整えてあげることが最優先です。
ステキな「腸」に必要なモノ
「腸」を整えてあげるために、「必要なモノ」はたくさんありますが、中でも重要なポイントは「2つ」です。
- プ【ロ】バイオティクス
- プ【レ】バイオティクス
です。
カタカナ苦手な方、覚えなくても大丈夫です♡
「プ【ロ】バイオティクス」とは、「腸」をイイ感じにしてくれる「菌」です。
「プ【レ】バイオティクス」とは、その「菌」たちの「エサ」です。
両方必要です。
「のび太君にはドラえもん」的な感じでしょうか!?(笑)
「腸」を整えてあげるために「必要なモノ」は、
- プ【ロ】バイオティクス
- プ【レ】バイオティクス
この「2つ」です。
※具体的にどんなモノでどんなふうに「腸」を整えていってあげたら良いのか?を、詳しく解説している記事は、こちらです。
先ほどの「腸内細菌」を整えてあげることで、「自閉症の困りごとが減っていった!」という「研究結果」を載せている「書籍」も紹介しています。
「タンパク質」の補給
「自閉症」の「困りごと」を減らしていきたいと思った時に、1番に補給してあげたい「栄養素」は「タンパク質=お肉、お魚、たまご、チーズなど」です。
コミュニケーションが苦手、癇癪を起こす、こだわりが強い、いつもと違うことが起こるとパニックになる、などの「困りごと」が起こっている「原因」の1つに「神経伝達物質」がうまく分泌されていない可能性をお話しました。
そして、その「神経伝達物質=セロトニン、ドーパミン、GABAなど」は、「タンパク質=お肉、お魚、たまご、チーズなど」を「原料」に、いろいろな「栄養素」と出会うことで作り出されています。
つまり、「タンパク質」を十分な量、毎日補給できていなかった場合、「神経伝達物質」を作り出す工程がスタートすることはありません。
「神経伝達物質」は分泌されることはなく、「困りごと」が次々に起こってしまう可能性が高くなります。
「自閉症」の「困りごと」を減らしていきたい!と思った時に、1番に補給してあげたい「栄養素」は何と言っても「タンパク質=お肉、お魚、たまご、チーズなど」です。
※実は、「自閉症」だけではなく、生きているすべての人のカラダに1番必要な栄養素が「タンパク質」なんです。
「タンパク質」がどうして重要なの?
足りていなかった場合、「カラダ」や「ココロ」にどんな「不調」や「病気」が起こる可能性が高くなるの?を、詳しく解説している記事はこちらです。
ホエイプロテイン
まずは「腸」を整えてあげて、イイ感じになってきたら、次は十分な量の「タンパク質=お肉、お魚、たまご、チーズなど」を毎日補給していってあげます。
十分な量の「タンパク質」の補給をしてあげる時にオススメなのが、「ホエイプロテイン」です。
「ホエイプロテイン」とは「筋トレ」している人や「スポーツマン」がシャカシャカして飲んでいるアレです♡
「自閉症」の「困りごと」を減らしていってあげたい!と思った時に、「食事」からの「タンパク質=お肉、お魚、たまご、チーズなど」の補給だけでは、残念ながら厳しいです。
もちろん、「食事」からの補給も大切ですが、「毎日、十分な量の【タンパク質】の補給」となると、お子さんの「機嫌」や「食欲」などによって左右されてしまう「食事」からだけでは弱めです。
「機嫌」や「食欲」などに左右されにくく、コスパ最強で、これから一生続けていくことができる「ホエイプロテイン」がオススメです。
どこのメーカーのモノでも「ホエイプロテイン」であればOKです。
いろいろな「味」があるので、お子さんの好きな「味」を見つけてあげられれば、ジュース感覚で毎日飲むことで、「神経伝達物質」の元となる「タンパク質」を補給していってあげることが可能になります。
「腸」を整えてあげてイイ感じになってきたら、「毎日、ホエイプロテインを飲む」という「習慣」を作ってあげてください。
※「子どものホエイプロテイン」どんなモノがいいの!?
どれくらい毎日飲ませてあげたら良いの!?
注意した方が良いことは?
を、詳しく解説している記事は、こちらです。
「鉄」「マグネシウム」「ナイアシン」
「神経伝達物質」を作り出す時に必要な「栄養素」は、「タンパク質」だけではありません。
たくさんの「栄養素」が関係してきます。
↓の図では、「GABA」や「ドーパミン」「セロトニン」などの「神経伝達物質」を作り出す工程で必要になってくる「栄養素」が書かれています。(カラフルな色で囲まれているモノすべてが栄養素です。)
めちゃめちゃたくさんの「栄養素」が必要です。
全部必要な「栄養素」ではあるのですが、中でも「自閉症」の「困りごと」を減らしていきたいと思う時に注目されている「栄養素」が、
- 「鉄」
- 「ナイアシン」
- 「マグネシウム」
の「3つ」です。
1つずつ、どんな「栄養素」なのかを簡単に紹介していきます。
「鉄」
あまり知られてはいませんが、「鉄」は人間のカラダにはなくてはならない「栄養素」の1つです。
実は「鉄」は、カラダの中で300以上の「働き」に関わっている「栄養素」なんです。
つまり、「鉄」というたった1つの「栄養素」がカラダに足りていなかっただけで、300以上の「働き」がうまくできなくなってしまうんです。
その「働き」の1つが「自閉症」にも大きく関係している「神経伝達物質を作り出す」というお仕事です。
「自閉症」の「困りごと」を減らしていきたい!と思ったら、まずは「タンパク質=お肉、お魚、たまご、チーズ、ホエイプロテイン」を補給してあげます。
そして、その次に補給してあげたい「栄養素」は「鉄」です。
※「氷をガリガリ食べたい!」「髪の毛が抜ける」などは、「鉄」が足りていない「サイン」の1つです。
他にもたくさんある「鉄」が足りていなかった場合に起こる「不調」や「病気」、「どんなモノで補給していってあげたらいいの!?」を、詳しく紹介している記事は、こちらです。
「マグネシウム」
「マグネシウム」も人間のカラダにはなくてはならない「栄養素」の1つです。
「生命の誕生」に大きく関係している「海」の中に豊富に含まれている「栄養素」です。
「海水」の中に「マグネシウム」が存在していなかった場合、「生命の誕生」はなかったかもしれないとも言われています。
そして、「現代の食生活」で不足しやすい「栄養素」の1つでもあります。
「カラダにいいから♡」という理由で、毎日「牛乳」を飲ませていませんか?
残念ながら、「マグネシウム不足」になっている可能性が高いです。
あまり知られていませんが、「マグネシウム」も人間のカラダに必要な「栄養素」の1つです。
※「マグネシウム」がカラダに足りていなかった時に起こる「サイン」の1つとして「目の下やまぶたがピクピクする」「チョコレートが無性に食べたい!」などがあります。
他にもたくさんある「マグネシウム」が足りていないことで起こる「不調」や「病気」、そして、どんなモノで補給していってあげれば良いのか?を紹介している記事は、こちらです。
「ナイアシン」
「ナイアシン」も「自閉症」と呼ばれる理由となる「困りごと」を減らしていってあげたい!と思った時に、重要なポイントとなる「栄養素」の1つです。
「ナイアシン」とは、「ビタミンB」の一種で、昔は「ビタミンB3」と呼ばれていました。
「食べ物」で言うと、「かつお」や「豚レバー」「ピーナッツ」などに多く含まれている「栄養素」です。
人類のカラダの中でも作り出すことができる「栄養素」の1つではあるのですが、どんどんその「作り出す機能」が落ちていってしまっている、という研究結果もあります。
「カラダ」と「ココロ」のことを考えたら、毎日、十分な量を補給してあげたい「栄養素」の1つです。
残念ながら、「食べ物」からの補給だけでは難しいです。
「サプリメント」を活用して、補給してあげることをオススメします。
「サプリメント」がまだ飲めないお子さんでも、みなさん「ホエイプロテイン」に「ナイアシンのサプリメント」の「カプセル」を開けて、「粉」を混ぜて飲ませてあげているので安心してください。
「ナイアシン」と言っても色々な種類があります。
そして、「注意点」もあるので、詳しく解説している記事を作成中です。
気になる方は、たくさんのお子さんの改善に関わっていらっしゃる「藤川徳美先生」のこちらの書籍でご確認ください♡
注意点
注意点が1つあります。
それは、↓の①から順番に始めることです。
- 「腸」を整える
- 毎日「ホエイプロテイン」を飲む習慣
- 「鉄」「マグネシウム」「ナイアシン」などの「栄養素」の補給
ゆっくり時間をかけて、1つずつ補給してあげるモノを増やしてあげます。
焦って、一気に始めてしまうお母さんが多いのですが、「お子さんのこれからのカラダをゆっくり作ってあげる」という意識で、1つずつ丁寧にしていってあげることをオススメします。
「腸」の状態が整っていないのに、「ホエイプロテイン」を始めたところで、下痢として出ていってしまうだけで、カラダにちゃんと吸収されることはありません。
「ホエイプロテイン」を十分な量を飲めていないのに、「鉄」や「マグネシウム」「ナイアシン」を補給したところで、うまく活用されることはなく、カラダの負担になって不調になってしまうだけになってしまいます。
- 「腸」を整える
- 毎日「ホエイプロテイン」を飲む習慣
- 「鉄」「マグネシウム」「ナイアシン」などの「栄養素」の補給
①から順番に始めることをオススメします♡
最大のコツ
最大のコツ、それは、お母さんも一緒に「ホエイプロテイン」を始めることです。
なぜなら、まずお母さんが毎日元気にいられないと、なにごとも続けていくことが難しくなってしまいます。
お母さん自身が体調がイマイチだったり、疲れやすかったりしていると、せっかく知った「分子栄養学」の知識を「実践」していくことが難しくなってしまって、もったいないことになってしまいます。
しかも、お子さんに少しずつ「変化」が出てきたとしても、気付くことができなかったり、前に進んでいるのに、他のお子さんと比べてしまって、なぜか悲観的になってしまったりします。
なので、まずはお母さん自身が「ココロ」も「カラダ」も毎日「元気」にいられるように、お子さんのためだと思って「ホエイプロテイン」を一緒に始めてください♡
「クスリ」などと違って、すぐに効果が現れるわけではありません。
じわじわと「あれ?そういえば♡」って感じで「変化」に気付き出す方が多いです。
最大のコツは、お母さんも一緒に「ホエイプロテイン」を始めること♡です。
※おそらく、「ホエイプロテイン」の袋の裏に書いてある「量」で飲み始めても、不調になってしまいます。
「失敗しないホエイプロテインの始め方」を紹介している記事は、こちらです。
※実際にワタシが「自閉症」の男の子を持つお母さんへの「提案」がこちらです。
「追記」にて、その後のうれしい「変化」も紹介しています。
まとめ
「自閉症」の「困りごと」が減っていってくれるかもしれない「3つ」のポイント。
- 「腸」を整える
・「栄養素」を吸収してくれるのは「腸」だから。
・「セロトニン」を作り出してくれているのは「腸」だから。
→「ステキな腸の作り方」 - 「タンパク質」を十分な量を補給してあげる
・「脳」の「神経伝達物質」は「タンパク質」を「材料」として作り出されるから。
→「子どものホエイプロテインについて」 - 「鉄」「ナイアシン」「マグネシウム」の補給
・「脳」の「神経伝達物質」と作り出すときの「材料」だから。
→「子どもの鉄について」
→「大人の鉄について」
→「ナイアシン:作成中」
→「マグネシウムについて」
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
少しでもお役に立てたなら、光栄です。
※「毎日、何を食べてるの?」と聞かれることが多かったので、わが家の毎日の食事を「Instagram」に投稿しています。
参考になるかどうかは分かりませんが、のぞいてみてください♡
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