「貧血」って言われたことはないから、「鉄」は足りていると思う!
残念!
「鉄」対策を何もしてない「生理のある女性」は、ほぼ「隠れ貧血」です。
「鉄」は、カラダの中で300以上の役割があります。
そのため、「鉄」が十分にカラダの中にないと、いろいろな「不調」や「異変」が起こる可能性がめちゃめちゃ高くなります。
「鉄」が足りていない時の症状として、
無性に氷をガリガリ食べたくなる
足がムズムズする
食べ物が飲み込みにくい
抜け毛などの髪の毛のトラブル
イライラしやすい、やる気が出ない
頭痛、肩こり、めまい
動悸、息切れ、疲れやすい
肌荒れ、口角炎、舌や唇が荒れる
歯茎からの出血
爪が弱くなったり、変形、スプーンネイル
なんでも悪い方に考えてしまう
すぐにへこむ
生理痛がひどい
土壁を食べる、などなど。
この記事では、「鉄」の役割の中でも、ワタシが重要だと思う「3つの役割」を紹介していきたいと思います。
- 「酸素」を全身に運ぶ
- カラダの「エネルギー」を作る
- 「ココロ」の安定
「鉄」の大切さを知って、あなたのカラダに合った量を補給してあげて、「快適なカラダ」で毎日を過ごしちゃってください♡
「酸素」を全身に運ぶ
「酸素」を全身に運ぶために「鉄」は必要です。
「酸素」は「鉄」と手をつなぐことで、全身に「酸素」を届けることができます。
「酸素」を全身に運んでくれるトラックの名前を「ヘモグロビン」と言います。
「ヘモグロビン」とは、「タンパク質」と「鉄」が合体してできています。
「酸素」は「鉄」と手をつなぐことで、このトラックに乗ることができます。
「血液」が赤いのは、「鉄」が「酸素」と手をつないでいるからです。
「鉄」が「酸素」と手をつなぐ=酸化鉄=鉄サビの色が「赤色」だからです。
カラダの中に十分に「タンパク質」と「鉄」がなかった場合、全身に「酸素」を運んでくれるトラックである「ヘモグロビン」は少なくなって、全身に「酸素」を十分に届けることができなくなります。
カラダに「酸素」が運ばれないと、いろいろなところが「酸欠状態」になって、カラダに不調が出てきます。
その「酸欠状態」になっていることを「貧血」と言います。
頭痛、動悸、息切れ、立ちくらみ、疲れやすいなどの不調が出てきます。
「鉄」は「タンパク質」と共に、全身に「酸素」を運ぶという重要な役割をしてくれています。
※「タンパク質」って何!?
何を食べたらいいの!?という疑問が解決して、
「え~!!タンパク質ってめっちゃ大事や~ん!」てなる記事は、こちらです。
カラダの「エネルギー」を作る
「鉄」はカラダにないとめちゃめちゃ困る栄養素「第2位」です。
※「第1位」は間違いなく「タンパク質」です。
カラダの「エネルギー」を作る工程で、「鉄」は必要になってきます。
「エネルギー」とは、心臓を動かすにも、筋肉を動かすためにも、アタマで物事を考える時にも必要になってくるモノです。
もし、「エネルギー」が十分に作られなかった場合、息をすることも、動くことも、考えることもままならなくなります。
つまり、「生きる」ということ自体が難しくなっていきます。
「鉄」はカラダになくてはならない栄養素です。
※「エネルギー」の作り方、知っていますか?
当たり前ですが、あなたのカラダの中でも毎日作られています。
「エネルギー」の「材料」とその「作り方」を詳しく解説している記事は、こちらです。
「ココロ」の安定
あまり知られていませんが、「人間の気持ち=ココロ、情緒」にも「鉄」は大きく関係してきます。
落ち着いた気持ち、幸せな気分、やる気満々な気持ちで毎日を過ごすためには、「鉄」が必要です。
「気持ち」って自分次第だと思っている人が多いかと思いますが、「気持ち」を作っているのは、実は「ホルモン」なんです。
「落ち着いた気持ちでいられるホルモン」
「幸せな気分でいられるホルモン」
「やる気満々でいられるホルモン」を作るためには「材料」がたくさん必要です。
まず必要になってくるのは、「タンパク質」です。
そもそも、この「タンパク質」がなかった場合、これらの「ホルモン」を作ってくれる「工場」が動き始めることはありません。
そして、これらの「ホルモン」を作る途中で必要になってくる栄養素の1つが「鉄」です。
↓の図を見てみてください。
例えば、右下の「セロトニン=幸せ感」という「ココロの安定ホルモン」を作る時に必要な「栄養素」を見てみます。
1番上、「タンパク質=プロテイン」がスタートです。
「タンパク質」に「ビタミンB1」や「ビタミンB6」などと出会うことで、「L‐トリプトファン」という物質に変わります。
その後、「鉄」や「ナイアシン」という「栄養素」が加わることで、「5-HTP」という物質に変わります。
そして、「マグネシウム」や「鉄」などの「栄養素」が加わることで、「セロトニン」という「ココロの安定ホルモン」が出来上がります。
「タンパク質」を始めとして、たくさんの「栄養素」が関わっていることがわかると思います。
工程の途中で出てきました「鉄」!
「鉄」がカラダの中に十分にないと、この「セロトニン=幸せ感」という「ココロの安定ホルモン」を作る工場は、そこでストップしてしまいます。
すると、「セロトニン」は作られることはなく、「ココロの安定」を保つことができず、イライラしやすく、切れやすくなってしまうということです。
先程の↑の表で、「幸せホルモン」である「ドーパミン」、「やる気ホルモン」である「ノルアドレナリン」の工程の中でも、2回「鉄」が必要になっています。
つまり、「なんかつまらない、、、」「なんだかやる気が出ない、、、」は、「タンパク質=プロテイン」と「鉄」がカラダの中に足りていないだけの可能性が高いんです。
その状態がひどくなると、「うつ」や「パニック障害」「統合失調症」などの「病名」がつくくらいとなってきます。
「人間の気持ち=ココロ、情緒」にも「鉄」は大きく関係してきます。
※ワタシは20代の頃、「うつ」でした。
現在、「うつ」ではありません。そして、今後も「うつ」になることは、たぶんありません。
その理由は、この「うつになるメカニズム」を知ったからです。
ワタシの「うつ」だった時のお話も書いている記事は、こちらです。
「鉄」が足りているか知る方法
あなたのカラダに「鉄」が十分にあるかどうかを「血液検査」で知ることができます。
「鉄」と言えば、「ヘモグロビン」だと思われる方が多いと思います。
「鉄」が十分に足りているかどうかを知りたい時には、「ヘモグロビン」ではなく、「フェリチン」という数値を見た方が良いです。
「ヘモグロビン」は、今現在あなたのカラダの中で働いてくれている「鉄」の量が分かります。
それに対して「フェリチン=貯蔵鉄」は「今後も鉄をちゃんと補給し続けられるか?」という、これからのあなたのカラダの余力を測ってくれるような感じです。
お金に例えると、「ヘモグロビン=お財布の中のお金」「フェリチン=銀行に預けているお金」です。
あなたのカラダに「鉄」が十分にあるかどうかを知りたい時には、「血液検査」で「フェリチン」という数値を調べることをオススメします。
※「フェリチン」はどれくらいあればいいの?
ワタシの「フェリチン」の経緯と実験を紹介している記事は、こちらです。
「鉄」の補給はどうやって?
「鉄」を補給するのであれば、「サプリメント」がオススメです。
食べ物から十分な量の「鉄」の補給は期待できません。
1975年から2019年の約40年間で、日本人の「鉄」の摂取量が約半分くらいの量まで減ってしまっているそうです。
野菜だけでなく、お肉や魚介類などの「鉄」の含有量まで減ってしまっているそうです。
いろいろな原因はあると思いますが、便利さや価格競争が原因の1つではないかと思います。
昔と同じ量の「鉄」を食べ物から摂りたければ、とてつもない量を毎日食べないといけない世の中になってしまった、ということです。
日本以外の国々では、人間のカラダにとって「鉄」が重要だということを知っていて、「国の政策」として、「鉄を添加しないといけない」という決まりを作っている国がたくさん存在しています。
残念ながら、日本では何の対策もされていません。
つまり、自分で対策をしていくしかありません。
「鉄」の補給には「サプリメント」がオススメです。
※「鉄のサプリメント」はどんなモノがいいの?
「鉄」は摂り過ぎたら危険だって聞いたことがあるけど、そこんトコどうなの?
を詳しく解説している記事は、こちらです。
カラダもココロもあなたがコントロールできる
「タンパク質=お肉、お魚、たまご、チーズなど」と「鉄」を毎日しっかり補給していってあげることで、あなたのカラダもココロも、少しずつ変化していく可能性が高いです。
「タンパク質」と「鉄」がカラダの中に十分にある状態になることで、「酸素」が全身に運ばれ、カラダの「エネルギー」はどんどん作り出され、「ココロ」までもが不思議と安定していくからです。
「これまではなんだったんだ!?」と思うかもしれません。
でも、これまではただ「カラダに必要な栄養素」を知らなかっただけなんです。
この記事を読み終えたあなたは、「タンパク質の重要性」も、「鉄の重要性」も知っています!
あとは、実践していくだけです!
ぜひ、自分で自分の「カラダ」も「ココロ」もコントロールできるようになって、毎日を楽しんじゃってください♡
※参考資料
すべての不調は自分で治せる 藤川徳美
最強の栄養療法「オーソモレキュラー」入門 溝口徹
なぜ、人は病気になるのか? 寺田武史
体と心をラクにする鉄分貯金 細川モモ
栄養素の通になる 上西一弘
好きになる栄養学 麻見直美
まとめ
「鉄」の重要な「3つの役割」。
- 「酸素」を全身に運ぶ
「酸素」を全身に運んでくれるトラックの名前が「ヘモグロビン」。
「ヘモグロビン」は、「タンパク質」と「鉄」が合体してできている。
「酸素」は「鉄」と手をつなぐことで、このトラックに乗ることができて全身に運ばれる。 - カラダの「エネルギー」を作る
「エネルギー」をつくる工程で「鉄」は必要。
「エネルギー」が十分に作られないと、息をすることも、動くことも、考えることもままならなくなって、「生きる」ということ自体が難しくなってしまう。 - 「ココロ」の安定
「人間の気持ち=ココロ、情緒」を作っているのは、「ホルモン」。
その「ホルモン」を作り出す時には「タンパク質」を始めとして、たくさんの「栄養素」が関わっていて、「鉄」も重要な役割をしている。
「鉄」が十分に足りているかどうかを知りたい時には、「血液検査」の「ヘモグロビン」ではなく、「フェリチン」という数値を参考にするとよい。
「鉄」を補給するのであれば、「鉄のサプリメント」が断然オススメ!
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
少しでもお役に立てたなら、光栄です。
※わが家の毎日の食事を「Instagram」に投稿しています。
参考になるかどうかは分かりませんが、のぞいてみてください♡
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