「ナイアシン」という「栄養素」が足りていないことで起こってしまう可能性が高い「不調」や「病気」はたくさんあります。
- 疲れやすい
- 肌が荒れる
- 精神的に不安定
- 二日酔い
- 糖尿病
- ペラグラ(皮膚炎・下痢・頭痛などの症状)など
「カラダ」と「ココロ」に、いろいろな「不調」が出てきてしまう確率が上がります。
そんな大事な「栄養素」なのに、聞いたことないけど?
という方のために、この記事では、
- 「ナイアシン」って何!?
- どうやって補給したらいいの?
- 注意することは?
を、詳しく解説していきたいと思います。
あなたも「ナイアシン」というステキな「栄養素」のことを知って、「快適なカラダとココロ」を手にして、楽しめる時間を増やしちゃってください♡
ナイアシンとは
「ナイアシン」とは、「ビタミン」の1つです。
「ビタミン」とは、カラダの機能を調節して生きていくために必要な「栄養素」のことです。
カラダの中で作り出すことができないことが多く、口から補給してあげる必要があります。
ただ、「ナイアシン」は口から入れた「タンパク質」が分解された状態である「アミノ酸」の一種の「トリプトファン」というモノから「カラダ」の中で作る機能があります。
ですが、長い人類の歴史の中で、どんどん「ナイアシン」を作り出す機能が落ちてきてしまっている、と言われている専門家も多くいらっしゃいます。
意識的に「カラダ」に補給してあげたい「栄養素」の1つです。
元々、「ナイアシン」は「ビタミンB3」と呼ばれていました。
「3番目」に発見された「ビタミン」という意味です。
「食べ物」で言うと、「カツオ」や「イワシ」「マグロ」、「たらこ」や「豚レバー」「牛レバー」などに多く含まれています。
「ナイアシン」という「栄養素」の「化学名」は、「ニコチン酸」と「ニコチンアミド」の2つです。
「タバコ」で知られる「ニコチン」と化学構造が似ているために、そう名付けられただけで、関係性はありません。
「ニコチン」はカラダに「害」ですが、「ニコチン酸・ニコチンアミド」=「ナイアシン」はカラダの機能を調節して生きていくために必要な「栄養素」です。
ナイアシンの仕事
「ナイアシン」は人間のカラダになくてはならない「栄養素」の1つです。
「ナイアシンの仕事」は、400種類以上あります。
例えば、「カラダのエネルギー」を作り出す、「ココロの安定」、「血糖値」を下げてくれる「インスリン」という「ホルモン」を作り出す、「アルコールを分解」する、「血の流れ」をスムーズにするサポート、「肌をステキに保つ」などなど、たくさんあります。
たった1つの「栄養素」である「ナイアシン」が足りていないことで、400以上の「カラダの働き」に支障が出てきてしまう、いうことです。
この記事では、その中でも重要だと思う「5つの仕事」を紹介していきます。
- カラダのエネルギーを作り出す
- ココロの安定
- アルコールを分解
- ステキな肌
- コレステロールの調整
カラダの「エネルギー」を作り出す
「ビタミン」の1つである「ナイアシン」は、人間が生きていくために必要な「栄養素」の1つです。
「糖質=ごはん、パン、麺、甘いモノなど」や「脂質=アブラ」を「エネルギー(ATPという物質)」に変える時に必要になってきます。
「ナイアシン」はカラダの中で「NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)」という、物質に変わります。(#長い #カタカナ覚えなくて大丈夫です♡)
この「NAD」が「糖質」や「脂質」から「エネルギー(ATPという物質)」を作る時に必要な「酵素」を助ける働きをしてくれています。
簡単に言うと、カラダの中に十分な「ナイアシン」がなかった場合、「手」を動かしたり、「息」をしたり、「脳」を働かせたりするための「エネルギー(ATPという物質)」がうまく作り出されなくなります。
すると「ダルい」「疲れやすい」「やる気が出ない」などの「不調」になってしまう可能性が高くなってしまいます。
「ナイアシン」は、人間が生きていくために必要な「栄養素」の1つです。
ココロの安定
「ナイアシン」は、「ココロの安定」にも必要な「栄養素」です。
「幸せ♡」「楽しい!」「ウキウキするっ!」などの「感情」は、「脳」の中で「感情のホルモン」がバランスよく分泌されていることで「感じる」ことができています。
「感情のホルモン」とは、「セロトニン」や「ドーパミン」「GABA」などの「神経伝達物質」です。
この「感情のホルモン」を作り出すいくつもの工程で「ナイアシン」は必要になってきます。
「感情のホルモン」を作り出そうとするときに、まず必要なのが「タンパク質=お肉、お魚、たまご、チーズなど」です。
この「タンパク質」がいろいろな「栄養素」と出会うことで「感情のホルモン」である「セロトニン」や「ドーパミン」「GABA」などの「神経伝達物質」が作り出されます。
※↓「薄むらさき」で囲まれているのが「ナイアシン」です。
たった1つの「栄養素」である「ナイアシン」が足りていなかった場合、「感情のホルモン」を作り出す工程はストップしてしまい、「GABA」「ドーパミン」「セロトニン」などの「神経伝達物質」が作り出されることはありません。
すると、「幸せ♡」「楽しい!」「ウキウキするっ!」などと「感じる」ことが上手ではなくなっていきます。
具体的には、「いつも悲観的」「少しのことでも気になってしまう」「やる気が出ない」「イライラする」「癇癪を起こす」「こだわりが強い」などの状態となってしまいます。
実は、「自閉症」や「ADHD」と呼ばれる「発達障害」のお子さんの「困りごと」にも、この「ナイアシン」は大きく関わっています。
そして、「うつ」や「統合失調症」などの「精神疾患」と呼ばれるモノにも深く関わっています。
「ナイアシン」は、「ココロの安定」にも必要な「栄養素」の1つです。
アルコールを分解
「ナイアシン」は、「お酒」を飲む方には絶対に必要な「栄養素」の1つです。
「ナイアシン」から作りだされる「NAD」は、アルコールを分解してくれます。
「アルコール」を飲むと、カラダは「アセトアルデヒド」という「頭痛」や「吐き気」を引き起こす原因となる物質を作り出します。
その「アセトアルデヒド」を分解してくれるのが「ナイアシン」から作りだされた「NAD」です。
カラダの中に十分な量の「ナイアシン」がなかった場合、「アセトアルデヒド」が分解されず残ってしまいます。
これが「二日酔い」という状態です。
「アルコール依存症」の方は、圧倒的に「ナイアシン」が足りていない可能性が高いです。
「ナイアシン」は、「お酒」を飲む方にも「必須の栄養素」の1つです。
ステキな肌
「ステキな肌」にも「ナイアシン」は必要です。
お肌が生まれ変わること(新陳代謝)を助けてくれて、お肌のダメージから守ってくれるサポートをしてくれます。
私たちのお肌は、目には見えませんが、毎日生まれ変わっています。
その生まれ変わる時に必要になってくる「栄養素」の1つが「ナイアシン」です。
そして、いろいろなダメージからお肌を守ってあげるためにも「ナイアシン」は必要です。
「ナイアシン」が関わってくる「お肌のダメージ」の一例として「3つ」紹介します。
- シワ
「ナイアシン」は「コラーゲン」を作り出すサポートをしてくれます。
「コラーゲン」がうまく作り出されることで、お肌の「ハリ感」をアップさせてくれて、「シワ」で悩むことが減っていく可能性があります。 - シミ・ソバカス
「ナイアシン」は「シミ」や「ソバカス」の原因となる「メラニン」が作られることをブロックしてくれます。
しかも、今ある「メラニン」が肌の表面出てくるのを抑える働きもあるため、「色素沈着」や「シミ」「そばかす」を防いで、透明感のある「ステキなお肌」に近づけてくれます。 - 肌荒れ・ニキビ
「ナイアシン」は「お肌の水分」を保って、お肌の「バリア機能」がステキに働くようにしてくれる「セラミド」を増やしてくれるお手伝いをしてくれます。
2種類ある「ナイアシン」のうち「ナイアシンアミド」という成分は、2018年に「シワ改善有効成分」として日本の「厚生労働省」に承認されています。
「ステキな肌」には「ナイアシン」が必要です。
※「ステキな肌」に必要な栄養素「第一位」は、なんと言っても「タンパク質=お肉、お魚、たまご、チーズなど」です。
どうして「ステキな肌」には「タンパク質」が必要なのか?
「タンパク質」が足りていないことで起こるカラダの「不調」や「病気」も紹介している記事は、こちらです。
コレステロールの調整
「血液検査」でよく言われる「コレステロールが高い!」や「悪玉コレステロールが多い!」などという「困りごと」にも「ナイアシン」は大きく関わっています。
ただ、この「働き」は2種類ある「ナイアシン」の「化学名」である「ニコチン酸」と「ニコチンアミド」のうち「ニコチン酸」だけに限って言える働きです。
「ニコチンアミド」には、その「働き」はありません。
「ニコチン酸」は「血液」の中の「コレステロール」や「中性脂肪」などの「脂質=アブラ」に働きかけてくれます。
「血液」の中の「LDLコレステロール(悪玉コレステロール)」を低下させ、「HDLコレステロール(善玉コレステロール)」を増やすサポートをしてくれます。
「ニコチン酸」を「脂質の代謝を改善するクスリ」として使用されている病院の先生もいらっしゃいます。
「ナイアシン」の1つである「ニコチン酸」は、「血液」の中の「コレステロール」や「中性脂肪」に大きく関わってくる「栄養素」の1つです。
どうやって補給
「ナイアシン」は「サプリメント」で補給してあげることをオススメします。
毎日の食事に「カツオ」や「イワシ」「マグロ」、「たらこ」や「豚レバー」「牛レバー」などを増やす、という方法もありますが、残念ながらそれだけでは「何かしらの変化」を期待することはほとんどできません。
口に入れた「タンパク質」が分解された「トリプトファン」という「アミノ酸」からも作り出されますが、「トリプトファン60mg」から「ナイアシン1mg」が作り出される、という燃費の悪さです。
しかも人類の長い歴史の中で、その「トリプトファン」から「ナイアシン」を作り出す機能が衰えてきているとも言われています。
ここは「サプリメント」でしっかりガッツリ補給してあげることをオススメいたします♡
※「ナイアシンのサプリメント」には、大きく分けて2種類あります。
使い分けは?飲み方は?を紹介している記事は、作成中です。
注意点
これから「ナイアシン」をカラダに補給していってあげたい!と思ったあなたに、1つ大事な「注意点」があります。
それは、「タンパク質=お肉、お魚、たまご、チーズなど」をカラダにしっかりと補給してあげることです。
「ナイアシン」などの「ビタミン」や「ミネラル」は、「補酵素」と言って、「補う」という役割のモノです。
「補う」対象となる「主となるモノ」がナイと、十分に「働き」を発揮することはできません。
その「主となるモノ」が「タンパク質=お肉、お魚、たまご、チーズなど」です。
ぜひ、毎日の食事に「タンパク質」を意識的に摂り入れてあげてください。
そして、しっかりガッツリ「タンパク質」を補給してあげるために、オススメなモノがあります。
「ホエイプロテイン」です。
「ホエイプロテイン」とは、「筋トレ」している人や「スポーツ」をしている人が、シャカシャカして飲んでいるアレです。
「食事=お肉、お魚、たまご、チーズなど」から十分な量の「タンパク質」を補給しよう!となると、どうしても一緒に「アブラ」をたくさん摂ってしまうことになります。
そこで「ホエイプロテイン」を活用すると、ムダな「アブラ」を摂らなくて済み、コスパ最強で、手軽に「タンパク質」の補給をしてあげることができます。
「ナイアシン」を取り入れたい!!と思った時には、一緒にしっかりガッツリ「タンパク質」の補給ができる「ホエイプロテイン」を毎日飲む習慣を作ることをオススメします。
※「ホエイプロテイン」って!?
どんなモノを選べばいいの!?
「失敗しないホエイプロテインの選び方」を紹介している記事は、こちらです。
ワタシの変化
現在、もちろんワタシも「ホエイプロテイン」と「ナイアシン」を毎日補給しています。
ワタシは過去に「うつ」や「統合失調症」の様な状態が長くあったため、「ナイアシン」はどう考えても欠かせない「栄養素」の1つなんです。
ワタシの「カラダ」と「ココロ」に「ナイアシンの量」が合っていない場合に現れる「変化」としては、「夜中、目覚めることが多くなる」「気分が落ちる」「肌荒れ」などがあります。
自分でその「変化」を感じながら、「ナイアシンの量」を調節しています。
人それぞれ「ナイアシン」の「適量」は違うので、あなたに合った「ナイアシン」の「量」を探って、毎日補給し続けてあげる必要があります。
あなたの「カラダ」と「ココロ」が必要としている「量」の「ナイアシン」を補給し続けてあげることで、「カラダ」はもっとスムーズに、「ココロ」は穏やかに、よりステキな「お肌」に変わっていってくれる可能性が高くなります。
ぜひ「ホエイプロテイン」と「ナイアシン」を摂り入れて、「快適なカラダ」を手に入れて、毎日を楽しんじゃってください♡
※参考文献※
「すべての不調は自分で治せる 藤川徳美」
「メガビタミン健康法 藤川徳美」
「人はなぜ病気になるのか? 寺田武史」
「栄養素の通になる 上西一弘」
「栄養の基本がわかる図解事典 中村丁次」
「あたらしい栄養事典 田中明・蒲池桂子」
「ビタミンの新栄養学 柴田克己・福渡努」
まとめ
「ナイアシン」とは、カラダの機能を調節して生きていくために必要な「ビタミン」の1つ。
「カツオ」や「イワシ」「マグロ」、「たらこ」や「豚レバー」「牛レバー」などに多く含まれている。
「ナイアシンの仕事」は、400種類以上。
中でも重要な「5つの仕事」が、
- カラダのエネルギーを作り出す
「糖質=ごはん、パン、麺、甘いモノなど」や「脂質=アブラ」を「エネルギー(ATPという物質)」に変える時に必要。 - ココロの安定
「幸せ♡」「楽しい!」「ウキウキするっ!」などの「感情」は、「脳」の中で「感情のホルモン」がバランスよく分泌されていることで「感じる」ことができている。
その「感情のホルモン」を作り出す工程で「ナイアシン」は必要になってくる。 - アルコールを分解
「アルコール」を飲んだ時に発生する「アセトアルデヒド」という「頭痛」や「吐き気」を引き起こす原因となる物質を「ナイアシン」が分解してくれる。 - ステキな肌
お肌が生まれ変わること(新陳代謝)を助けてくれて、お肌のダメージから守ってくれるサポートをしてくれる。 - コレステロールの調整
※2種類ある「ナイアシン」の「化学名」である「ニコチン酸」にだけある働き。
「血液」の中の「LDLコレステロール(悪玉コレステロール)」を低下させ、「HDLコレステロール(善玉コレステロール)」を増やすサポートをしてくれる。
「ナイアシン」は「サプリメント」で補給することがオススメ。
「食事」からだけでは、しっかりガッツリ補給してあげることは不可能だから。
「ナイアシンのサプリメント」を飲むときの「注意点」は、「タンパク質=お肉、お魚、たまご、チーズなど」をカラダにしっかりと補給してあげること。
「ナイアシン」などの「ビタミン」や「ミネラル」は、「補酵素」と言って、「補う」という役割のモノ。
「補う」対象となる「主となるモノ」がナイと、十分に「働き」を発揮することはできないから。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
少しでもお役に立てたなら、光栄です。
※「毎日、何食べてるの!?」と聞かれることが多いので、わが家の毎日の食事を「Instagram」に投稿しています。
参考になるかどうかは分かりませんが、のぞいてみてください♡
Instagramアカウント→ tomo_life_hint
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