「ヘモグロビン」と「フェリチン」の違いは!?【隠れ貧血かどうかを知る方法】

「ヘモグロビン」と「フェリチン」のちがいは何!?

「隠れ貧血」ってどうやったら分かるの!?

ワタシも頭の中が「?」だらけでした。

でも今は、「血液検査の結果」を楽しめるようになりました(笑)。

この記事では、

  • 「ヘモグロビン」って何!?
  • 「フェリチン」って何!?
  • 何がどれくらいだと「隠れ貧血」になるの?
  • どうやって補給してあげたらいいの?

を、めちゃめちゃ丁寧に解説していきます。

「ヘモグロビン」と「フェリチン」の違いを知って、血液検査の結果をワクワクしながら見られるようになりましょう!

そして、自分のカラダは自分でコントロールできるようになって、毎日を楽しんじゃってください♡

カラダの中の「鉄」は2種類

カラダの中に「鉄」は、役割の違う2種類が存在します。

  • 機能鉄きのうてつ=ヘモグロビン
  • 貯蔵鉄ちょぞうてつ=フェリチン

です。

機能鉄きのうてつ」とは、カラダの中に存在する「鉄」の約70%を占めていて、「赤血球」の中で「ヘモグロビン」という名前で存在しています。

「ヘモグロビン」とは、「ヘム=鉄」と「グロビン=タンパク質」がくっついてできています。

カラダの隅々に「酸素を運ぶ」というお仕事をしてくれています。

貯蔵鉄ちょぞうてつ」は、カラダの中に存在する「鉄」の残りの約30%で、「タンパク質」とくっついて筋肉や骨髄こつずい脾臓ひぞうなどに存在していますが、ほとんどは「肝臓かんぞう」の中に存在しています。

「機能鉄=ヘモグロビン」が使われてしまって不足した時に、血液中に出てきて補給してしてくれる役割の「鉄」が「貯蔵鉄」です。

一般的に、「フェリチン」と言われています。

「お金」に例えてみると、
「機能鉄=ヘモグロビン」がお財布の中のお金。

「貯蔵鉄=フェリチン」が銀行に預けているお金。

カラダの中には、役割の違う2種類の「鉄」が存在しています。

※カラダの中での「鉄」の役割は、300種類以上あると言われています。
その中でもめちゃめちゃ重要だと思う「3つの役割=酸素を運ぶ、エネルギーを作る、ココロの安定」を詳しく紹介している記事は、こちらです。

注目すべきは「貯蔵鉄」

注目すべきは「貯蔵鉄ちょぞうてつ=フェリチン」です。

一般的に「血液検査」で「貧血かどうか?」を見る時に参考にされる数値は「機能鉄=ヘモグロビン」です。

ただ、「分子栄養学」でカラダの中に十分な「鉄」が存在しているのかどうか?を見る時には、「貯蔵鉄=フェリチン」の値を見ることをオススメします。

どれだけカラダの中に「鉄」が貯蔵されているのか?を見てあげた方が良いです。

「機能鉄」である「ヘモグロビン」が含まれている「赤血球」の寿命は120日です。

120日以降もちゃんと「鉄」を補給し続けられるか?ということを知ると、これからのあなたのカラダの余力がわかることになります。

「ヘモグロビン」の数値は、あくまでも「今現在・・・働いてくれている鉄の量」を知ることができるだけです。

「フェリチン」は、今後・・も十分な「鉄」を補給していけるのかどうか?を知れる重要な数値となってきます。

つまり、「貯蔵鉄=フェリチン」が少なかった場合、現在は「貧血」と言われていなかったとしても、「貧血予備軍=隠れ貧血」であるため、早急に「鉄」を補給しておいた方が良い!という判断ができます。

あなたが「隠れ貧血」かどうか気になったら、「貯蔵鉄=フェリチン」の値を参考にすることをオススメします。

「フェリチン」はどれくらいあればいいの?

分子栄養学」では、「血液検査」で「フェリチン」を測った時の目指すべき数値は「150〜200」とされています。

常に・・カラダの中に「150〜200」ある状態であれば、「機能鉄=ヘモグロビン」に「鉄」を供給し続けられる確率が高いカラダ、ということです。

「貯金」がある程度あれば、予想外のことが起きたとしても、とりあえずは生活できるのと同じです。

そして、「貯蔵鉄」がカラダの中に貯まっていくためには、「年単位」の時間がかかります。

ここも「貯金」と同じですね、コツコツが大事です♡

1日でも早く、「鉄」の補給を始められることをオススメします。

「血液検査」でわかる「貯蔵鉄=フェリチン」を測ったときの「分子栄養学」での目指すべき数値は「150〜200」です。

※「フェリチン=150〜200」の間くらいで、自分の体調がいい感じのところを見つけることをオススメします。

人それぞれ「適量」は違うため、自分のカラダの声を聴きながら試してみてください♡

「フェリチン」を測る時の注意点

「貯蔵鉄=フェリチン」を測る時に、注意した方が良いことが1つあります。

カラダの中のどこかに「炎症」がナイときに測ることをオススメします。

「炎症」があると、「貯蔵鉄=フェリチン」の数値は、実際の数値よりも多く出てしまうからです。

具体的には、悪性腫瘍あくせいしゅよう(ガン)や肝障害、心筋梗塞、感染症などがあると、数値は実際よりも多く出てきてしまうため、参考にはなりません。

「フェリチン」を測る時には、この様な状態ではない時に測ることをオススメします。

どうやって補給したらいいの?

「鉄」を補給するのであれば、「サプリメント」がオススメです。

食べ物から十分な量の「鉄」の補給は、期待できません。

1975年から2019年の約40年間で、日本人の「鉄」の摂取量が約半分くらいの量まで減ってしまっているそうです。

野菜だけでなく、お肉や魚介類などの「鉄」の含有量まで減ってしまっているそうです。

いろいろな「原因」はあると思いますが、便利さや価格競争がその1つではないかと思います。

日本以外の国々では、人間のカラダにとって「鉄」が重要だということをわかっていて、国の政策として、「鉄」を添加しないといけないという決まりを作っている国がたくさん存在しています。

残念ながら、日本では何の対策もされていません。

自分で対策をしていくしかありません。

「鉄」の補給には「サプリメント」がオススメです♡

※「鉄のサプリメント」はどんなモノがいいの?
「鉄」は摂り過ぎたら危険だって聞いたことがあるけど、そこんトコどうなの?
を、詳しく解説している記事は、こちらです。

ワタシの「フェリチン」の経緯

「鉄」は「サプリメント」で補給した方が良い!とワタシが確信を持っている理由は、実際に体験しちゃったからです。

ここで、ワタシの「フェリチン」公開しちゃいます♡

※【キレート鉄】という種類の「鉄のサプリメント」を摂り始めて、約2年くらいです。

(それまでは、一般的な【ヘム鉄】というモノを摂っていましたが、特にいい感じがなかったので、【キレート鉄】に変更したところ、カラダが超いい感じになっていきました。)

で、↑紙にも記入してますが、「250超」はチョット多いので、いい機会だと思い、実験開始!

今まで、毎日飲んでいた「鉄のサプリメント」を一旦停止。

5か月後に、再度、測ってみると、、、

5か月で約100減っている!!!

その間、生理が6回。

つまり、1回の生理で、約15の「フェリチン」が使われていた計算になります。
(もちろん、個人差ありです。)

ここ、ポイントだと思うのですが、

「鉄のサプリメントを飲んでいなければ、フェリチンは下がる一方だった!」というところです。

普段の食事=一般的な家庭よりも「お肉」をたくさん(1回の食事で1人約150gのお肉)食べていますが、食事からでは、十分な「鉄」の補給はできていなかった、ということがわかります。

これ冷静に考えて、普段から「鉄のサプリメント」を飲んでいない女性が、生理で毎月15ずつ「フェリチン」が減っていっているとしたら、、、

生理のある女性のカラダの不調が多いことに、納得です。

ちなみに、1回の出産で「フェリチン」が「50」なくなるそうです。

「赤ちゃん」に持っていかれます。

一度でも出産されている方、覚悟して「フェリチン」を測ってみてください(笑)。

話しを戻します。

その後、ワタシは「鉄のサプリメント」を2日に1回に減らして調整して飲んでいます。

だいたい「貯蔵鉄=フェリチン」が150~200の間でいられるように、1年に1回数値を測りながら調整しています。

友人たちも「フェリチン」測ってみたところ、
「フェリチン18」とか、
「フェリチン11」とか、周りにたくさんいました(涙)

もちろん、「鉄のサプリメント」と「ホエイプロテイン」で少しずつ補給して、体調も変化していくので、見ていて楽しいです♡

「鉄」は「サプリメント」で補給した方が絶対に良い!と大声で言わせてください♡

※「フェリチン」とは、「タンパク質」と「鉄」が手をつないでカラダの中に存在しているモノなので、「タンパク質=ホエイプロテイン」も、絶対的に必要です。

ワタシや友人たちの実際の経験から、「失敗しないホエイプロテインの選び方」を分かりやすく解説している記事は、こちらです。

どこで「フェリチン」は測れるの?

残念ながら、「フェリチン」は、普通の「血液検査」では測ってくれてはいません。

まだ日本では、重要視されていないからだと思います。

なので、「フェリチン」を測りたかったら、

  • 健康診断などの「血液検査」の項目に「フェリチン」を追加してもらって測る。
  • 「分子栄養学」のことを分かっている医師のいる病院で測ってもらう。
  • おうちで自分で採血をして、結果を郵送してくれるところに頼む。

の3択になります。

1番のオススメは、②の「分子栄養学のことを分かっている医師のいる病院で測ってもらう」です。

①の健康診断の時などに「血液検査」で「フェリチン」を追加で測ってもらえないか聞くと、ほとんどの病院は、
「貧血ではナイので、測らなくて大丈夫です。」もしくは、「なぜ測りたいのですか?」とめっちゃ聞いてくる、はたまた「フェリチンって何ですか?」と聞かれます(笑)。

これ、ワタシと友人たちの実際の体験です。

「医学部」では、「栄養」の勉強はほとんどしないそうです。

普通の病院の先生(分子栄養学を勉強していない先生)は、ワタシたち一般人と変わらない栄養の知識しかありません。

詳しい「栄養」のアドバイスなどは、普通の病院の先生には求めない方が良いかと思います。

③の自宅で測れるキット「自宅でフェリチン検査」は、病院に行く時間がない忙しい方にはオススメです。

ただ、「お値段が1万円ほど」と、ちょっとお高くなってしまいます。
(通常、「フェリチン測定」には、だいたい2000~3000円くらい(初診料含む)です。)

お近くに「分子栄養学」の勉強をされた医師がいない場合などには、活用されると良いと思います。

「血液検査」で「フェリチン」を測りたかったら、「分子栄養学」のことを分かっている医師のいる病院で測ってもらうのが一番のオススメです。

「フェリチン」を測ってくれる病院

全国に「フェリチン測りますよ!」と言ってくれている「分子栄養学」の知識のある医師がいる病院は、こちらです。

↓こちらは、医療機関ごとに違いますが、だいたい2000~3000円くらい(初診料含む)で測ってくれます。

→ フェリチン測定をしてもらえる医療機関と医師(全国版)


↓こちらは、少しお値段は張りますが(2万~3万)、「フェリチン」以外にも、いろいろな項目を測ってくれて、あなたのカラダに足りていない栄養素を教えてくれたりする全国の医療機関です。

→ オーソモレキュラー栄養医学研究所

残念ながら、「分子栄養学」を勉強されていると言われても、知識の量や深さは、医師ごとに違ってきます。

話してみて、あんまり詳しくはなさそうだなと思ったら、「フェリチン」を測ってくれる場所として活用して、自分で調整していくことをオススメします。

あなたのカラダをコントロールできるのは、最終的には、あなたしかいません。

「ホエイプロテイン」や「鉄のサプリメント」「フェリチンの値」などを活用しながら、自分のカラダの声を聴きながら、「快適なカラダ」を作って、毎日を楽しんじゃってください♡

まとめ

カラダの中には、役割の違う2種類の「鉄」が存在する。

  • 機能鉄きのうてつ=ヘモグロビン
    カラダの隅々に「酸素を運ぶ」というお仕事。
    「血液検査」で「貧血かどうか?」を見る時に参考にされる数値は「ヘモグロビン」。
    今現在・・・カラダの中で働いてくれている「鉄」の量。
  • 貯蔵鉄ちょぞうてつ=フェリチン
    いざという時のために貯めてある「鉄」。
    今後・・も「鉄」を補給していけるかどうか?を知れる数値。

※カラダの中での「鉄の3つの役割=酸素を運ぶ、エネルギーを作る、ココロの安定」を詳しく紹介している記事は、こちらです。

※2種類の「鉄」はどちらもカラダの中で「タンパク質」と手をつないで存在しているため、「タンパク質=お肉、お魚、たまご、チーズなど」をたくさん口にすることも重要。

中でも、コスパが良く、手間がかからず、効率よく補給できるモノが「ホエイプロテイン」です。

※※※ポイント※※※

  • カラダの中に「鉄」が十分にあるかどうかは、「貯蔵鉄ちょぞうてつ=フェリチン」の数値を参考にした方が良い。
    今現在カラダの中で働いている「ヘモグロビン」ではなく、今後も「鉄」をちゃんと補給できる余力があるのかどうかを知れるから。
  • 分子栄養学」では、「フェリチン」の目指すべき数値は「150〜200」。
    ※人それぞれ適量は違ってくるため、「フェリチン=150〜200」の間くらいで、自分の体調がいい感じのところを見つけることがオススメ。
  • 「鉄」の補給には「サプリメント」。
    海外では「国の政策」として「鉄」をいろいろなモノに添加して、国民の健康を考えてくれているが、日本では何の対策もされていないから。
    「鉄のサプリメントどんなモノを選んだらいいの!?」
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