※作成中※
食べ物や水の中に含まれる水銀、鉛、カドミウム、アルミニウム、ヒ素、ニッケルなど、カラダにダメージを与える「有害重金属」はたくさんあります。
基本的には一度カラダに入ってしまった「有害重金属」は蓄積されていくだけとされていますが、カラダの外に排出するお手伝いをしてくれる栄養素があります。
それが「マグネシウム」です。
「マグネシウム」にはいろいろな種類がありますが、中でも「グリシン酸マグネシウム(マグネシウムビスグリシネート)」という種類の「マグネシウム」がオススメです。
この記事では、「クエン酸マグネシウム」と「グリシン酸マグネシウム」を比較して、なぜ「グリシン酸マグネシウム」が良いのか?を解説していきたいと思います。
有害重金属デトックスに必要なこと
有害重金属デトックスには↓の要素が重要です。
- キレート作用(重金属を結合して排出)
- グルタチオン産生をサポート(解毒に必須)
- 腸管からの再吸収を防ぐ
グリシン酸マグネシウムの特徴
- グリシンによるキレート作用
・グリシンはアミノ酸の一種で、水銀をはじめとする重金属と結合し、体外への排出を助ける。
・グリシンはグルタチオンの前駆体でもあり、肝臓の解毒機能を高める。 - 吸収率が高い
・アミノ酸キレートされた形なので、マグネシウムの吸収率が高い。
・胃腸への刺激が少ない。 - 神経系の安定
・グリシンはGABAの前駆体となり、リラックス効果が期待できる。
・水銀が影響を与える神経系のダメージを軽減する可能性がある。
✅ 有害重金属デトックスに向いている理由
→ キレート作用+グルタチオン合成のサポートの両面からアプローチできるから。
クエン酸マグネシウムの特徴
- クエン酸のキレート作用
クエン酸も金属と結合しやすく、一定のキレート作用がある。ただし、グリシンと比べると水銀との結合力は弱い。 - マグネシウムの吸収率が高い
クエン酸と結合しているため、吸収率は比較的良い(ただし、グリシン酸マグネシウムほどではない)
下剤としての作用があるため、大量摂取すると下痢を起こしやすい。 - エネルギー代謝の促進
クエン酸回路(TCA回路)の補酵素として働き、エネルギー産生をサポート。
解毒に必要なATP産生を助けるが、直接的な水銀排出の効果は弱い。
✅ 有害重金属デトックスにはどうか?
→ クエン酸はエネルギー産生を助けるが、水銀を排出するキレート作用はグリシンよりも弱い。
有害重金属デトックスにはどちらが適しているか?
成分 | キレート作用 (排出) | 吸収率 | 副作用 | その他の利点 |
---|---|---|---|---|
グリシン酸 マグネシウム | 強い (水銀と結合) | 高い | なし | グルタチオン生成を助ける、神経を落ち着かせる |
クエン酸 マグネシウム | 弱い | 中~高 | 下痢になりやすい | ATP産生を助ける |
▶ 有害重金属デトックスを目的とするなら、グリシン酸マグネシウムの方が有効
▶ クエン酸マグネシウムはエネルギー産生や便通の改善には良いが、水銀排出効果は限定的
したがって、有害重金属のデトックス目的であれば「グリシン酸マグネシウム」を選ぶのがベストです。