「お米を食べないとチカラが出ない!」は真っ赤なウソ!?

「お米を食べないとチカラが出ない!」は本当か!?

残念ながら、ウソです。

この記事では、

  • どうしてウソだと言い切れるのか?
  • 本当は、何を食べたらチカラが出るのか?

を、お話していきたいと思います。

「お米を食べるとチカラが出る」などと言われたりしますが、「チカラ」とは、きっと「エネルギー」のことを言っているのだと思います。

「エネルギー」のことをもっと具体的に言うと、「ATPエーティーピー」という物質のことを言います。

ATPエーティーピー=アデノシンさんリン酸」という物質は、ニンゲンが「息をするため」にも、「心臓を動かすため」にも「カラダを動かすため」にも「物事を考えるため」にも必要な「エネルギー」のことです。

簡単に言うと、この「ATPエーティーピー」がカラダの中で作られなくなると、死にます。

昔、カレーに「ヒ素」を混入させて、何人もの命を奪った事件がありました。

あれは「ヒ素」という物質が「ATPエーティーピー=エネルギー」を作る工程の1つをストップさせてしまうことで、「ATPエーティーピー=エネルギー」が作られなくなって、息ができなくなって、カラダは麻痺して、死に至るという仕組みです。

あまり知られてはいませんが、「ATPエーティーピー」はめちゃめちゃ大事なヤツです。

この「エネルギー=ATPエーティーピー」が「お米」からどれくらい作られるのか?

他の食材からはどれくらいの作られるのか?が分かれば、「お米を食べないとチカラが出ない!」が本当なのかどうかが分かると思います。

まずは、この「エネルギー=ATPエーティーピー」がどのように作られるのか?を解説していきたいと思います。

「ATP=エネルギー」の「材料」

ATPエーティーピー=エネルギー」を作り出すための「材料」には、3種類あります。

  • 「糖質≒炭水化物」=ご飯、パン、麺、甘いモノなど
  • 「脂肪」=アブラ(お肉、お魚、たまご、チーズなどに含まれるモノ)
  • 「タンパク質」=お肉、お魚、たまご、チーズなど

です。


「炭水化物」「脂肪」「タンパク質」がカラダの中で「ビタミン」や「ミネラル」と出会うことで、「ATPエーティーピー」は作り出されます。

「植物」の「光合成」と同じです。

「植物」は、「水」「光」「酸素」があって初めて「光合成」が成り立って、すくすくと育ちます。

私たちのカラダが「ATP=エネルギー」を作り出すための「材料」は、

  • 「糖質≒炭水化物」=ご飯、パン、麺、甘いモノなど
  • 「脂肪」=アブラ(お肉、お魚、たまご、チーズなどに含まれるモノ)
  • 「タンパク質」=お肉、お魚、たまご、チーズなど

と、「ビタミン」や「ミネラル」です。

一番多く「ATP=エネルギー」が作られるのは「脂肪」

結論から先に言ってしまうと、3つの中で一番多く「ATPエーティーピー=エネルギー」が作り出される「材料」は、「脂肪=アブラ」です。

それぞれ1つの「分子」からいくつの「ATP=エネルギー」が作り出されるのか、調べてみました。

「糖質=ご飯、パン、麺、甘いモノなど」は、「ATP」が多くて「38個」作り出されます。

「脂肪=アブラ」は、「129個」作り出されます。

「タンパク質=お肉、お魚、たまご、チーズなど」は、「糖質」と同じ経路で「ATP」を作り出すモノと、「脂質」と同じ経路で「ATP」を作り出すモノがあるようで、はっきりとした個数は分かりませんでした。

ただ言えるのは、「タンパク質」からも「ATP」は作り出される、そして、おそらく「糖質」を「材料」とするモノよりも「ATP=エネルギー」の数は多そうだということです。

つまり、「ご飯1膳」食べるよりも、「お肉」を食べた方が「ATP=エネルギー」は多く作り出される!ということです。

「お米を食べないとチカラが出ない!」と信じてやまなかった方々!!

ごめんなさい!
「お米」はさほど「エネルギー」にはなってくれません!!

一番多く「ATP=エネルギー」を作り出してくれる「材料」は、「脂質=アブラ、お肉、お魚、たまご、チーズなどに含まれるモノなど」です。

「脂質」が1番多く「ATP=エネルギー」を作り出せる理由

「脂質」が1番多く「ATP=エネルギー」を作り出せる理由は、「人類はそもそも肉食だから」だとワタシは思います。

「人類の誕生」から「現在」まで約700万年経っています。

そのうち「お米」や「小麦」などの「農耕」が始まったのは、たった1万年前からです。

それまでの約699万年間は「狩猟採集生活」、いわゆる「肉食」で生きてきました。

狩猟採集時代、「糖質」といえばたまに摂れる「果物」くらいです。

そんなたまに摂れる「果物」からだけに大切な「エネルギー」を頼っていたとしたら、毎日しっかり「エネルギー」を作り出すことはできなかったはずです。

つまり、「糖質=ご飯、パン、麺、甘いモノなど」は人類の歴史の中で、そこまで重要視されては来なかった「栄養素」だったということです。

その証拠として、現在も「赤ちゃん」が生まれて初めて口にする「母乳」の成分の約半分が「脂肪=アブラ」なんです。

人類はそもそも「肉食」なので、「脂肪=アブラ」が1番多く「ATP=エネルギー」を作り出せる仕組みになっているのではないか?と思います。

「お米」を食べると満腹感、充足感を感じる理由

「お米」を食べるとお腹はもちろん、気分的にも満たされた感ありませんか??

「ATP=エネルギー」が少ししか作られないのに、なぜでしょう!?

理由は2つ考えられます。

  • 「消化」に時間がかかるから
  • 「血糖値」が上がった時に気分がよくなるから

「消化」に時間がかかるから

「お米」を食べると満腹感、充足感を感じる1つ目の理由は、「消化」に時間がかかるから、だと思います。

単純に胃の中に「お米」が滞在している時間が長いため、「お腹がいっぱい!!」と感じるということです。

「お米は消化に良い食べ物」として体調がすぐれない時などに、「おかゆ」などにして食べる習慣がありますが、実は「消化」には時間がかかってしまう食べ物なんです。

体調がすぐれない時には、「骨付きのお肉」をコトコトと煮て作った「ボーンブロススープ」に「たまご」を解いて、「ミネラル豊富なお塩」で味付けをして食べるのがオススメです!

有名なお話があります。

緊急手術を担当しているお医者さんが、胃の中を確認する必要がある時に、開腹した時に、「お米」が残っているのは見たことがあるけれど、「お肉」が胃の中に残っているのは見たことがナイというお話です。

これは、たまたまこれまで緊急手術になった方が「お米」を食べている人は多かったというわけではなく、「お肉」は比較的すぐに消化されてしまうため、跡形もなく消えてしまっていた可能性が高いというお話です。

「お米」を食べると消化に時間がかかるため、満腹感、充足感がある程度続く感じがします。

「血糖値」が上がった時に気分がよくなるから

「お米」を食べると満腹感、充足感を感じる2つ目の理由のポイントは、「血糖値」です。

「血糖値」が上がる時に自分の意思とは関係なく、「なんだかイイ気分」「幸せな感じ」というような「ココロの状態」になるんです。

一見いいことのように見えますが、上がった「血糖値」は下がっていきます。

この「血糖値」が下がる時に、上がる時とは逆の「ココロの状態」になります。

「なんだか疲れた」「不安になる」「イライラする」というような「ココロの状態」に自分の意思とは関係なくなってしまいます。

「血糖値」は上げなければ、下がることはありません。

基本的に「血糖値」を上げてしまう食べ物は、「糖質=ご飯、パン、麺、甘いモノなど」だけです。

できるだけ口にしないことをオススメします。

「お米」を食べると満腹感、充足感を感じる2つ目の理由は、「血糖値」が上がる時に自分の意思とは関係なく「なんだかイイ気分」「幸せな感じ」と感じるからです。

「お米」は食べない方が良い理由

「お米」を毎日食べない方が良い理由は、まだまだたくさんあります。

  • 太るから
  • 風邪を引きやすくなるから
  • イライラするから/精神的に不安定になるから
  • 疲れるから/お腹がすくから
  • ガン細胞を育ててしまうから
  • 糖尿病になるリスクを上げてしまうから
  • 肌が荒れるから

です。

「お米を食べないとチカラが出ない!」とこれまで思って食べていたあなた!!

残念ながら「お米」を食べても「エネルギー」は少ししか作られません。

そして、毎日「お米」を食べることで、あなたの「カラダ」や「ココロ」の不調を引き起こしてしまっている可能性があります。

「お米」を毎日当たり前のように食べることは、やめた方が良いと思います。

※「糖質=ご飯、パン、麺、甘いモノなど」を食べない方が良い7つの理由を詳しく解説している記事は、こちらです。

「お米」ではなく「お肉」

「お米を食べないなら、何を食べたらいいの!?」
よく聞かれます。

結論から先に言ってしまうと、「お肉、お魚、たまご、チーズなど」の「タンパク質」です!!

ニンゲンのカラダは「タンパク質」でできていて、しかもその「タンパク質」を使って、毎日「細胞」を作り替えてくれているからです。

その作り替える時に「新しいタンパク質」がなかった場合、その辺にある「使い古しのタンパク質」を使って「細胞」が作り替えられてしまいます。

実はこれが、いろいろな「病気」や「不調」の発端となってしまっている可能性が高いんです。

  • 「肌トラブル」=乾燥肌、アトピー、アレルギーなど
  • 「臓器の不調」=ガン、胃腸炎、花粉症、膠原病、バセドウ病など
  • 「脳の機能トラブル」=認知症、自閉症、ADHD、自律神経失調症、うつなど

すべてに関わっています。

「性格」や「気質」だと思われていることも、「お肉、お魚、たまご、チーズなど」の「タンパク質」が足りているかどうかが関係しています。

例えば、「イライラする」「すぐに落ち込む」「周りの目が気になる」なども、この「タンパク質」がポイントとなってきます。

「性格」や「気質」だと思われていることのほとんどが、「脳」の「神経伝達物質」というモノが関係しています。

そしてその「神経伝達物質」をバランスよく分泌するための「材料」の一番最初に必要になってくるのが「タンパク質」なんです!

「お肉、お魚、たまご、チーズなど」の「タンパク質」が十分に摂れていないと、この「神経伝達物質」を作り出す工程がスタートすることはありません。

すると、「イライラする」「すぐに落ち込む」などの状態になりやすくなってしまいます。

これからは、常に「お米」がある食卓ではなく、常に「お肉、お魚、たまご、チーズなど」の「タンパク質」が並ぶ食卓をオススメいたします♡

ぜひ、「毎日口にするモノ」の選択を変えて、カラダが少しずつ「快適」になっていくことを楽しんでみてください。

※参考文献※
「すべての不調は自分で治せる」藤川徳美
「生理学テキスト」大地陸男
「新・栄養学総論」友竹浩之
「食の化学」橋本洋子・三浦義彰

まとめ

ATPエーティーピー=エネルギー」を作り出すための「材料」は3種類。

  • 「糖質≒炭水化物」=ご飯、パン、麺、甘いモノなど
  • 「脂肪」=アブラ(お肉、お魚、たまご、チーズなどに含まれるモノ)
  • 「タンパク質」=お肉、お魚、たまご、チーズなど

一番多く「ATPエーティーピー=エネルギー」が作り出される「材料」は、「脂肪=アブラ」。

「脂肪」が1番多く「ATP=エネルギー」を作り出せる理由は、「人類はそもそも肉食だから」。

「お米」を食べるとお腹はもちろん、気分的にも満たされた感がある理由は、

  • 「消化」に時間がかかるから
  • 「血糖値」が上がった時に気分がよくなるから

「お米」を毎日食べない方が良い7つの理由

  • 太るから
  • 風邪を引きやすくなるから
  • イライラするから/精神的に不安定になるから
  • 疲れるから/お腹がすくから
  • ガン細胞を育ててしまうから
  • 糖尿病になるリスクを上げてしまうから
  • 肌が荒れるから

常に「お米」がある食卓ではなく、常に「お肉、お魚、たまご、チーズなど」の「タンパク質」が並ぶ食卓がオススメです♡

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
少しでも、あなたのお役に立てたなら光栄です♡

※「毎日、何食べてるの!?」と聞かれることが多いので、わが家の毎日の食事を「Instagram」と「Facebook」に投稿しています。
参考になるかどうかは分かりませんが、のぞいてみてください♡
Instagramアカウント→ tomo_life_hint
Facebookアカウント→ ごとうともえ

PAGE TOP